漢方

検査で異常がはっきりしない症状に漢方薬が思わぬ効用をもたらすことが少なくない。

女性と漢方

女性と漢方

女性の身体は、思春期以降、老年期に入るまで常にホルモンの影響で変化しています。
そのため検査をしてもはっきりとした異常が見つからない体調不良に悩む方は少なくありません。ピルやホルモン補充療法などの治療にはちょっと抵抗があるけれども症状はなんとかしたい、と思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。

そんな時、漢方薬が非常に役に立つことが多いのです。
昔から女性のための三大処方と言われている当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遙散など、体質や症状にあわせてうまく使って行くと、冷えやイライラ、肩コリやシミまで改善されることがあります。
他に眠れない、むくむ、足がつる、風邪予防など様々な困り事に即効性のある漢方薬もあります。
副作用チェックをしながら、安心して漢方薬を使っていきましょう。
どうぞお気軽にご相談頂きたいと思います。



老化と漢方

東洋医学では加齢は腎虚(腎の不足)であると考えます。
腎とは臓器としての腎臓という意味ではなく、出生時に親からもらったエネルギーや生命力という意味です。
東洋医学でのアンチエイジングは、腎の機能を改善させることがポイントになります。

漢方薬で腎を強くするには

  • ①補腎薬で老化予防、抗病力を賦活する。
  • ②補脾薬で後天性の生命力である脾を高めるために大切な胃腸の働きを良くし、免疫力を高めさらに精神活動を活発にする。
  • ③瘀血(おけつ:血液のうっ滞)を改善する駆瘀血薬で微小循環障害や便秘を改善する。

という3つの方法があります。
また老化のパターンとして、以下の2つに分けられます。

  • ①お腹から弱くなり、痩せていくタイプ
  • ②胃腸は丈夫だが、血管、内分泌系の老化するタイプ(糖尿病や高血圧など)

前者には補脾薬となる補中益気湯や十全大補湯を中心に、後者には補腎薬の八味地黄丸を中心に、体力や、症状を加味しながら駆瘀血剤なども使用していきます。
漢方薬をアンチエイジングにも上手に利用していきましょう。
また食事内容を見直して腎を補うことができます。

腎を強くする食材

  • 黒豆
  • 小麦
  • カシューナッツ
  • 黒胡麻
  • えごまの葉
  • 枝豆
  • カリフラワー
  • にら
  • キャベツ
  • ブロッコリー
  • マッシュルーム
  • 桑の実
  • プルーン
  • ぶどう
  • ブルーベリー
  • いと
  • より
  • うなぎ
  • えび
  • 貝柱
  • さざえ
  • さより
  • ししゃも
  • すずき
  • スッポン
  • たい
  • どじょう
  • なまこ
  • マナガツオ
  • 烏骨鶏の肉・卵
  • 鶏のレバー
  • 豚肉

などです。

毎日の食卓に積極的に取り入れましょう。良く噛んで、ゆっくり味わうことが大切です。
また、疲労は腎を弱らせる一番の原因です。
休息をしっかりとって、疲労を蓄積させないようにすることが大切です。
冷えも腎を弱らせると言われています。特に下半身の冷えは負担が大きいのです。
寒い時期が長い北海道では、普段から身体を冷やさない工夫が必要です。
現代では、年齢が若くても腎虚の人が増えていると言われます。身体が発するわずかな信号を見逃すことなく、それぞれの年代できちんと対策していくことがいつまでも元気に過ごすために大切です。